“鉄紺”レース速報 箱根駅伝版・復路(総合)

トップ頁に戻る
“感謝”と“心意気”で王座奪回!圧倒的強さで3度目の総合V!
【(復路を)振り返って(管理人の私的戦評)】
  往路の貯金27秒差で始まった復路。早大との「総合力」を賭けた戦いとなる。
 
  6区・山下りは昨年に続いて市川選手。単独走だった昨年よりもタイムは1分近く早かったものの、僅差で追われる展開で競り合い、相手に打ち勝つ経験をさらに積んで来年に雪辱を期してほしい。
  7区は4年連続の箱根となる大津選手。最上級生としてビハインドを跳ね返すべく心意気の走りを見せたが、早大・三田選手のペースが早く、トップとの差が1分24秒に開く。
  8区はこの区間3年連続で悲願の区間賞を狙う千葉優選手。東洋大学区間記録更新の激走で区間賞を獲得し、トップとの差を57秒差に詰める。
  9区は前回7区で区間賞を獲得した田中選手。必死に前を追う気迫の走りに心意気を感じた。田中選手本人は納得いく走りではなかったかもしれないが、堂々の区間賞で東洋大学記録も更新した。トップとの差も40秒にまで詰めた。
  そして勝負は10区アンカーに。3連覇に挑む最終ランナーは山本選手。田中選手同様、必死に前を追う山本選手の心意気の走りを見て胸が熱くなった。最後はわずか21秒、距離にして120m届かず3連覇を果たすことができなかった。
  しかし、終わってみれば気象条件が良かったとはいえ東洋の総合記録も昨年よりも10分も早くなり、確実にチームが成長していることが実証された。ただ、優勝した早大のほうがより悔しさをかみしめ、練習をこなしてきたほんのわずかな差が「21秒」だったのだろうと思う。鉄紺東洋は頑張ったが、それ以上に早大の勝利への執念、3冠達成に賭ける思いが強かったのだろう。
  「21秒差」が意味するものをチーム全体で考え、悔しさを忘れないことが、再び箱根を制覇をするための絶対条件である。そして、さらにチーム力が増すであろう早大・駒大と勝負するためには、今回走った選手たちではなく、サポートにまわった走れなかった選手たちの奮起以外ないと思う。
◎第887回箱根駅伝・東洋大学成績《復路・総合》
区間 氏名 学年 タイム 区間順位 復路順位 総合順位 私的寸評
第6区 市川孝徳 2年 59.58 3位 3位 1位 来年こそ6区初の区間賞を!
第7区 大津翔吾 4年 1.04.49 4位 3位 1位 44人目の4年連続箱根走者!
第8区 千葉 優 4年 1.06.13 1位 3位 1位 最後に区間賞を決めた!
第9区 田中貴章 3年 1.09.46 1位 3位 1位 来年は区間新で有終を!
第10区 山本憲二 3年 ☆1.09.36 1位 2位 1位 来年は1区で早大と勝負を!
復路成績  5.30.22 2位 東洋記録更新!
往路成績  5.29.50 1位 3年連続3度目の優勝!(大会最高記録更新!)
総合成績 11.00.12 2位 東洋記録更新!(早大とともに大会最高記録)
※タイムの前の☆は東洋大学区間新記録
◎第87回箱根駅伝・復路成績
1位 早稲田大学 5.29.34
2位 東洋大学 5.30.22
3位 駒澤大学 5.30.38
4位 拓殖大学 5.35.27
5位 青山学院大学 5.35.27
6位 中央大学 5.35.32
7位 明治大学 5.36.13
8位 東海大学 5.36.25
9位 山梨学院大学 5.36.58
10位 日本体育大学 5.37.00
11位 帝京大学 5.37.52
12位 城西大学 5.37.54
13位 國學院大學 5.38.23
14位 神奈川大学 5.39.03
15位 東京農業大学 5.39.15
16位 中央学院大学 5.39.40
17位 関東学連選抜 5.39.53
18位 上武大学 5.43.35
19位 専修大学 5.43.47
20位 日本大学 5.49.03
この頁の先頭に戻る