“鉄紺”レース速報 箱根駅伝版・往路
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今年も“感謝”と“心意気”で襷をつなぎ鉄紺東洋往路V3!!と |
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【往路を振り返って(管理人の私的戦評)】 流れを作る重要な1区を任されたのは富永主将に替わり川上選手。早大・大迫選手が飛び出す展開の中、失敗を恐れず積極果敢に3位集団を引っ張りながらトップとのタイム差を1分程度にして2区につないでほしかった。慎重すぎた感があったが、約2分差で2区へ。 2区の設楽啓選手は、第75回大会(1999年)の石川末廣選手以来となる1年生での起用であったが、序盤から集団に食らいつく心意気の走りを見せた。後半、青学大・出岐選手にかわされたが、昨年の東海大・村澤選手の記録と1秒差の1時間08分09秒の区間7位は見事。黒ア選手の東洋大学区間記録に並んだ。 3区の設楽悠選手は、前後に5、6校がひしめく混戦状態の中で必死に食らいつく粘りを見せた。終盤に力負けした感があったが、3区では大西智選手の記録に次ぐ東洋歴代2位記録の1時間04分00秒を叩き出し、将来性のある走りを示した。 4区は、出雲、伊勢で心意気の走りを見せた本田選手に替わって宇野選手。2年前にも4区を走った経験を活かし、駒大、日体大と我慢の並走を続けながら前を追う展開。後半は4位争いから抜け出し、飛坂選手の4区東洋記録を大きく更新する55分25秒の区間3位の力走で明大もかわして単独3位に浮上。小田原中継所ではトップを行く早大とのタイム差は2分54秒。 5区は、昨年の箱根以降に苦しいシーズンを経験した柏原選手。昨年までと違い、トップと3分差以内で前に2人しか居ない展開であったが、持ち前の積極果敢な攻めの走りで箱根の山に向かう。去年、一昨年に比べて早い段階から表情が険しくなり、もがき苦しんでいるようにも見えたが、自身の区間記録には及ばなかったものの早大を抜き去りトップを快走する姿に今年も感動した。3年連続の往路Vゴールのシーンでは心なしか表情が険しく感じたが、ゴールして倒れこむ柏原選手の姿を見るにつけ、チームの皆に支えられているという思いがあったからこそ山を上りきれたのだなとあらためて感じた。往路は5時間29分50秒で駆け抜け、これまでの往路最高記録を更新した。箱根駅伝の往路記録で5時間30分を切ったのは初であり、箱根駅伝に、また一つ新たな鉄紺の歴史が刻まれた瞬間だった。 今年も往路優勝に柏原選手の果たした役割は大きいが、やはり「総合力」で掴んだ往路優勝であった。1区から4区までの「感謝」と「心意気」に裏打ちされた攻め、我慢、粘りといった一人ひとりのベクトルに、柏原選手という最大のベクトルが加わることで今年も往路優勝を果たすことができたのだと思う。 鉄紺東洋に「覇者」としてのおごりは無い。しかしプライドはある。それは、常に挑戦者として前のみを見て走り続けること、すなわち、多くの人に支えられて箱根路を走れる喜びを感じ、沿道の方々からの温かい声援を受けて感謝の気持ちをもって走ることである。「感謝」、「心意気」である。 明日は決して守勢になることなく、挑戦者として鉄紺の襷に「感謝」と「心意気」の気持ち込めて箱根路を颯爽と駆け抜ければ、必ず結果は付いてきます。 “感謝”と“心意気”でつぎの山に登れ! 「輝け鉄紺!」がんばれ東洋大学! |
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◎第87回箱根駅伝・東洋大学成績《往路》 |
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区間 | 氏名 | 学年 | タイム | 区間順位 | 往路順位 | 私的寸評 |
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第1区 | 川上遼平 | 3年 | 1.04.23 | 8位 | 8位 | 我慢の展開で冷静に上位で襷をつないだ |
第2区 | 設楽啓太 | 1年 | ○1.08.09 | 7位 | 6位 | 次代のエース、来年は6分台を! |
第3区 | 設楽悠太 | 1年 | 1.04.00 | 8位 | 7位 | 粘りを発揮し経験と自信を来季に! |
第4区 | 宇野博之 | 3年 | ☆55.25 | 3位 | 3位 | レース経験と勝負強さを発揮した! |
第5区 | 柏原竜二 | 3年 | 1.17.53 | 1位 | 1位 | 今年は苦しみながらも心意気の区間賞! |
往路成績 | 5.29.50 | 優勝 | 3年連続往路優勝!(箱根駅伝往路最高記録!!) |
※タイムの前の☆は東洋大学新記録、○はタイ記録 ※柏原選手は3年連続区間賞達成!(5区では史上6人目、全区間では3年連続区間賞は15人目の快挙!) ※鉄紺東洋で同一選手の3年連続区間賞獲得は初の快挙! ※往路の3年連続優勝は史上4校目!(日大は往路4連覇・中大は往路4連覇2回・早大は往路3連覇)、 往路初優勝からの3年連続往路優勝は史上初の快挙! |
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◎第87回箱根駅伝・往路成績 |
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1位 | 東洋大学 | 5.29.50 | 3年連続3度目の往路優勝! |
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2位 | 早稲田大学 | 5.30.17 | 1位とのタイム差27秒(以下、時差スタート) |
3位 | 東海大学 | 5.31.47 | 〃 1分57秒 |
4位 | 明治大学 | 5.32.11 | 〃 2分21秒 |
5位 | 駒澤大学 | 5.33.15 | 〃 3分25秒 |
6位 | 國學院大學 | 5.35.00 | 〃 5分10秒 |
7位 | 城西大学 | 5.35.32 | 〃 5分42秒 |
8位 | 中央大学 | 5.35.52 | 〃 6分02秒 |
9位 | 拓殖大学 | 5.36.01 | 〃 6分11秒 |
10位 | 日本体育大学 | 5.36.19 | 〃 6分29秒 |
11位 | 東京農業大学 | 5.36.28 | 〃 6分38秒 |
12位 | 帝京大学 | 5.36.29 | 〃 6分39秒 |
13位 | 山梨学院大学 | 5.36.52 | 〃 7分02秒 |
14位 | 専修大学 | 5.37.18 | 〃 7分28秒 |
15位 | 神奈川大学 | 5.37.34 | 〃 7分44秒 |
16位 | 青山学院大学 | 5.37.53 | 〃 8分03秒 |
17位 | 日本大学 | 5.38.57 | 〃 9分07秒 |
18位 | 中央学院大学 | 5.39.20 | 〃 9分30秒 |
19位 | 関東学連選抜 | 5.41.24 | 〃 11分34秒(以下、復路一斉スタート) |
20位 | 上武大学 | 5.41.36 | 〃 11分46秒 |
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