“鉄紺”レース速報 箱根駅伝版・復路(総合)

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今年も“感謝”と“心意気”でつないだ鉄紺の襷、歓喜の総合2連覇達成!
【(復路を)振り返って(管理人の私的戦評)】
  「3分36秒」のアドバンテージ。前日の往路優勝により復路のレースを有利に進めることができるのは連覇へのチャンスである。そのチャンスをどう活かすか、鉄紺東洋の「総合力」が問われる復路のスタートであった。
  6区・山下りを任されたのは1年生の市川選手。長身で長い脚を使い颯爽と箱根の山を駆け下る。後半は足に痛みがきてタイムこそ伸びなかったものの、区間9位とまずまずのデビュー戦。来季に期待がかかる。
  続く7区は全日本大学駅伝で区間賞のデビューを果たした田中選手。夏合宿での走りこみに裏打ちされた安定感ある堅実な走りで、伊勢路の再現のようにひらすら前だけを見て突き進み見事区間賞を獲得。2位の山梨学大との差を再び広げる。
  8区は昨年に引き続き千葉優選手。前回のような競り合う展開ではなかったが、安定した走りで2位との差を着実に広げた。惜しくも区間賞には1秒届かなかったものの、2年連続区間2位で実力を証明した。
  9区は4年生で最後の箱根に挑む工藤選手。個人的には、工藤選手が選手として走ることができて嬉しかった。2年前の男鹿駅伝でBチームの伴走車に同乗させていただいたときにアンカーを走ったのが工藤選手であり、まさに「男鹿は箱根の登竜門」として努力を実らせたからである。
  そして10区アンカーは今回も高見選手。本来はもっと緊迫した展開の中で勝負強さを発揮する高見選手も見たかったが、「フォア・ザ・チーム」で安定した走りを見せ、再び歓喜の大手町に鉄紺の襷を運びきりXゴール!。かくして鉄紺東洋は総合2連覇を達成した。
  ゴール後、釜石主将を中心に部員全員でコースに向かって「ありがとうございました!」と感謝の気持ちを表現した映像をみたとき、爽やかな気持ちになった。「感謝」と「心意気」の伝統はしっかりと鉄紺東洋に受け継がれているのだなと。その気持ちを忘れない限り、鉄紺東洋は常勝チームとし成長し続けると確信した瞬間でもあった。
  終わってみれば、総合2位とのタイム差は「3分46秒」でほぼ往路での差と同じ。往路の「貯金」を使い切ることなく、復路のメンバーは「10秒」の貯金を上積みした。往路の財産を復路でも守り切ったという点で、まさに「総合力」の勝利であったといえるだろう。
◎第86回箱根駅伝・東洋大学成績《復路・総合》
区間 氏名 学年 タイム 区間順位 復路順位 総合順位 私的寸評
第6区 市川孝徳 1年 1.00.55 9位 9位 1位 来年は鉄紺初の6区区間賞を!
第7区 田中貴章 2年 1.04.56 1位 2位 1位 黄金時代の主力に!
第8区 千葉 優 3年 1.06.56 2位 2位 1位 箱根の仕事人!
第9区 工藤正也 4年 1.12.18 10位 2位 1位 最後の箱根で心意気の走り!
第10区 高見 諒 3年 1.13.06 7位 2位 1位 歓喜のゴール請負人!
復路成績  5.38.11 2位
往路成績  5.32.02 1位 2年連続優勝!
総合成績 11.10.13 1位 2年連続総合優勝!
※タイムの前の☆は東洋大学区間新記録
◎第86回箱根駅伝・復路成績
1位 駒澤大学 5.34.41
2位 東洋大学 5.38.11
3位 城西大学 5.38.28
4位 中央大学 5.39.34
5位 東京農業大学 5.39.43
6位 帝京大学 5.40.04
7位 山梨学院大学 5.40.08
8位 中央学院大学 5.41.05
9位 大東文化大学 5.41.52
10位 早稲田大学 5.41.57
11位 青山学院大学 5.42.06
12位 東海大学 5.42.59
13位 上武大学 5.44.02
14位 明治大学 5.39.18
15位 専修大学 5.44.15
16位 日本大学 5.45.23
17位 日本体育大学 5.45.30
18位 法政大学 5.46.00
19位 関東学連選抜 5.48.00
20位 亜細亜大学 5.50.47
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