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【レースを振り返って(管理人の私的戦評・総括)】
  「感謝」の気持ちで走る。鉄紺東洋にとって、それが今回の箱根駅伝における部員全員の「思い」であったと思う。走れる喜びを感謝の気持ちにかえて、箱根路を駆け抜ける・・・。ただ出場できることだけに満足していたならば、10人全員が無難に襷をつなぎ、なんとか来年のシード権を確保して67回目の箱根を終えていただろう。しかし、結果は違っていた。温かく見守り・励まし・支えてくれている全ての人に対する「感謝」の気持ちをあらためて感じ、「心意気」で走った結果が、今回の総合初優勝をもたらしたのだと思う。かく言う私も、「感謝」という言葉の意味を今回あらためてかみしめることができた。
  川嶋伸次氏の監督就任以来、「基本の徹底」、「学業と陸上競技との両立」を掲げ取り組んできた結果、鉄紺東洋は着実に強くなっていった。それが、箱根まであと1か月に迫った時期に川嶋監督の辞任、練習の自粛など、チームにとって最大の試練がおとずれた。「逆境を乗り越えて」という表現が使われているが、私はその表現を「原点に立ち返って」という言葉に置き換えて今回の偉業を讃えたい。原点を見つめ直すためのキーワードが「感謝」。指導してくれた川嶋前監督への感謝の気持ち、部員一人ひとりの自分の親に対する感謝の気持ち、チームを支えてくれている人への感謝の気持ちなど、その「感謝」の気持ちと「心意気」を10人の選手たちは走りで表現できたのだと思う。85回を数える箱根駅伝の歴史の中で、2区修了時点で14位にまで後退したチームがその後起死回生の往路優勝と復路優勝で総合優勝を果たした例はおそらく無いであろう。この箱根駅伝史上初の快挙は、選手一人ひとりの努力と実力もさることながら、やはり「原点」である「感謝」と「心意気」で襷をつないだ結晶である思わずにはいられない。
歓喜の往路初優勝! 歓喜の総合初優勝!
柏原選手(写真提供 東洋大学広報課) 高見選手(写真提供 東洋大学広報課)
H21・2009年1月2日(往路)・3日(復路) 東京・読売新聞社前〜箱根・芦ノ湖(217.9km)
総合成績  優勝(往路・復路優勝)(通算記録 11時間09分14秒)
出場67回目にして悲願の総合初優勝!(往路・復路優勝の完全優勝)
往路区間 1区
大手町〜鶴見

<21.4km>
2区
鶴見〜戸塚
<23.2km>
3区
戸塚〜平塚
<21.5km>
4区
平塚〜小田原
<18.5km>
5区
小田原〜芦ノ湖
<23.4km>
往路成績
108.0km
氏名・学年 若松儀裕・4 山本浩之・4 大西智也・4 宇野博之・1 柏原竜二・1
出身高校 八千代松陰 川口北 県岐阜商業 武蔵越生 いわき総合
区間記録 1.05.06 1.10.54 1.03.21 56.45 1.17.18
区間順位 8位 17位 3位 9位 1位
往路通算 1.05.06 2.16.00 3.19.21 4.16.06 5.33.24 5.33.24
往路順位 8位 14位 9位 9位 1位 1位
東洋記録 渡辺史侑
(81・2005)
1.03.25
黒ア拓克
(83・2007)
1.08.09
大西智也
(85・2009)
1.03.21
飛坂篤恭
(83・2007)
56.00
柏原竜二
(85・2009)
1.17.18
(85・2009)
5.33.24
区間記録
佐藤悠基
(東海大)
1.01.06
モグス
(山梨学大)
1.06.04
竹澤健介
(早大)
1.01.40
三田裕介
(早大)
55.04
柏原竜二
(東洋大)
1.17.18
山梨学大
(79・2003)
5.31.06
復路区間 6区
芦ノ湖〜小田原

<20.8km>
7区
小田原〜平塚
<21.3km>
8区
平塚〜戸塚
<21.5km>
9区
戸塚〜鶴見
<23.2km>
10区
鶴見〜大手町
<23.1km>
復路成績
109.9km
氏名・学年 富永 光・2 飛坂篤恭・4 千葉 優・2 大津翔吾・2 高見 諒・2
出身高校 倉敷 美方 盛岡南 東農大三 佐野日大
区間記録 1.00.48 1.05.01 1.06.42 1.11.16 1.12.03
区間順位 12位 1位 2位 2位 6位
復路通算 1.00.48 2.05.49 3.12.31 4.23.47 5.35.50 5.35.50
復路順位 12位 6位 2位 1位 1位 1位
通算記録 6.34.12 7.39.13 8.45.55 9.57.11 11.09.14 11.09.14
通算順位 2位 2位 1位 1位 1位 1位
東洋記録 末上哲平
(82・2006)
59.40
飛坂篤恭
(85・2009)
1.05.01
北島寿典
(83・2007)
1.06.28
鈴木北斗
(81・2005)
1.10.08
鈴木北斗
(80・2004)
1.10.42
(85・2009)
5.35.50
区間記録
金子宣隆
(大東大)
58.21
佐藤悠基
(東海大)
1.02.35
古田哲弘
(山梨学大)
1.04.05
篠藤 淳
(中学大)
1.08.01
松瀬元太
(順大)
1.08.59
駒大
(78・2002)
5.28.47
※3区の大西智・5区の柏原・7区の飛坂選手が東洋大学区間記録を更新!
第85回東京箱根間往復大学駅伝競走の結果
順位 大学名 総合タイム  備考 ※区間賞獲得者
東洋大学 11.09.14 初の総合優勝 5区・柏原(区間新)、7区・飛坂
早稲田大学 11.09.55 1区・矢澤、3区・竹澤(区間新)、4区・三田(区間新)
日本体育大学 11.13.05 10区・永井 
大東文化大学 11.17.48 6区・佐藤
中央学院大学 11.17.50
山梨学院大学 11.17.56 2区・モグス(区間新)、9区・中川
日本大学 11.18.14
明治大学 11.18.16
関東学連選抜 11.18.20
10 中央大学 11.18.33 ※9位の関東学連選抜を除く9校がシード権獲得
11 国士舘大学 11.19.07
12 東京農業大学 11.19.17
13 駒澤大学 11.20.20 8区・高林
14 専修大学 11.24.59
15 神奈川大学 11.25.07
16 亜細亜大学 11.25.39
17 拓殖大学 11.26.31
18 東海大学 11.28.04
19 順天堂大学 11.28.09
20 帝京大学 11.28.21
21 上武大学 11.28.54
22 青山学院大学 11.29.00
城西大学 記録なし 8区途中棄権
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