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【レースを振り返って(管理人の私的戦評・総括)】
 38年ぶりの総合5位となった前回大会を受け、総合3位を目標に掲げて挑んだ今大会。夏合宿を経た秋のロードとトラックの大会で自己記録を更新する選手が相次ぎ、鉄紺東洋のチーム全体が底上げされて勢いをつけたまま臨んだ箱根だったと思います。特に、16人のチームエントリーに6人の4年生が入るなど、川嶋監督も6度目の箱根で一番手ごたえを感じておられたと思います。しかし、最後の箱根に望みをかけた宮田主将をはじめ、主力の山本選手と市川選手を体調不良で欠くなど、スタートラインに立つまでの体調管理の難しさ、大切さを痛感しました。
  1区から10区までのレースについては、往路・復路それぞれの私的戦評の中で書きましたが、全体を通してみると、やはり今回も4年生がしっかり走ってくれたということに尽きると思います。昨年より調子が上がらなかったとはいえ、1区の流れを受け継ぎ3年連続で安定感を発揮した黒ア選手。前を行く中大・中学大にあと一歩で及ばなかったとはいえ、2度目の“山”に挑む釜石選手に絶好のポジションで襷を渡した今堀選手。6区大西一選手が12位で中継所に飛び込んでくる中、順位こそ上げられなかったものの区間6位の好走で8区以降の追撃の流れを作った櫻井選手。そして9区の中田選手は、日大のエース阿久津選手に追いつかれても堂々としたデッドヒートを演じ、“心意気”の走りで最後は振り切りチームも9位に浮上させるなど、終わってみれば“薄氷シード”の立役者と言っても過言ではない活躍でした。
  残念ながら“箱根”を走れなかった4年生も頑張りました。黒ア選手と高校の同級生でもある岩間選手は、今シーズンは5000m、10000m、ハーフでいずれも自己ベストを更新し、心意気を見せてくれました。そして宮田主将です。男・宮田選手が箱根路を颯爽と駆けぬける姿を楽しみにしていました。本人が一番悔しいのは言うまでもありませんが、この一年間、持ち前の明るさでチームをまとめながら自身も5000mとハーフで自己ベストを更新しました。主将の大役お疲れ様でした。大会後の慰労会で「箱根を走れなかったことで学んだこともある」と語っていたように、その思いをプラスのエネルギーに変えて、実業団に進んでからは思う存分に実力を発揮してください。鉄紺ファンは、男・宮田選手の活躍を楽しみにしています。
  最後に。たびたび書いていることですが、16人の選手は箱根駅伝に「出るために選ばれた」のではなく、「勝つために選ばれた」という気持ちを強く持つことが必要だということです。
  駒大の選手の顔や腕振りから、終始「勝ちたい、勝つんだ」という強烈な気迫が感じられたのは私だけでしょうか。
H20・2008年1月2日(往路)・3日(復路)  東京・読売新聞社前〜箱根・芦ノ湖(217.9km)
総合成績  第10位(通算記録 11時間17分12秒)
薄氷を踏むシード争い・・・(24年ぶりの3年連続シード)
往路区間 1区
大手町〜鶴見

<21.4km>
2区
鶴見〜戸塚
<23.2km>
3区
戸塚〜平塚
<21.5km>
4区
平塚〜小田原
<18.5km>
5区
小田原〜芦ノ湖
<23.4km>
往路成績
108.0km
氏名・学年 大西智也・3 黒ア拓克・4 若松儀裕・3 今堀将司・4 釜石慶太・2
出身高校 県岐阜商業 大田原 八千代松陰 大牟田 仙台育英
区間記録 1.04.41 1.09.03 1.04.34 56.24 1.23.41
区間順位 4位 6位 5位 5位 13位
往路通算 1.04.41 2.13.44 3.18.18 4.14.42 5.38.23 5.38.23
往路順位 4位 6位 4位 4位 9位 9位
東洋記録 渡辺史侑
(81・2005)
1.03.25
黒ア拓克
(83・2007)
1.08.09
山本浩之
(83・2007)
1.04.02
飛坂篤恭
(83・2007)
56.00
大西智也
(82・2006)
1.23.24
(82・2006)
5.36.37
区間記録
佐藤悠基
(東海大)
1.01.06
モグス
(山梨学大)
1.06.23
佐藤悠基
(東海大)
1.02.12
村上康則
(順大)
55.20
今井正人
(順大)
1.18.05
山梨学大
(79・2003)
5.31.06
復路区間 6区
芦ノ湖〜小田原

<20.8km>
7区
小田原〜平塚
<21.3km>
8区
平塚〜戸塚
<21.5km>
9区
戸塚〜鶴見
<23.2km>
10区
鶴見〜大手町
<23.1km>
復路成績
109.9km
氏名・学年 大西一輝・3 櫻井 豊・4 大津翔吾・1 中田貴勝・4 岸村好満・2
出身高校 県岐阜商業 東海大山形 東農大三 浜松日体 智弁学園
区間記録 1.03.20 1.05.35 1.07.13 1.10.54 1.11.47
区間順位 18位 6位 7位 7位 10位
復路通算 1.03.20 2.08.55 3.16.08 4.27.02 5.38.49 5.38.49
復路順位 18位 16位 15位 13位 10位 10位
通算記録 6.41.43 7.47.18 8.54.31 10.05.25 11.17.12 11.17.12
通算順位 12位 12位 10位 9位 10位 10位
東洋記録 末上哲平
(82・2006)
59.40
櫻井 豊
(84・2008)
1.05.35
北島寿典
(83・2007)
1.06.28
鈴木北斗
(81・2005)
1.10.08
鈴木北斗
(80・2004)
1.10.42
(83・2007)
5.37.11
区間記録
金子宣隆
(大東大)
58.21
佐藤悠基
(東海大)
1.02.35
古田哲弘
(山梨学大)
1.04.05
篠藤 淳
(中学大)
1.08.01
松瀬元太
(順大)
1.08.59
駒大
(78・2003)
5.28.47
※7区の櫻井選手が東洋大学区間記録を更新!
第84回東京箱根間往復大学駅伝競走の結果
順位 大学名 総合タイム  備考(区間賞獲得者)
駒澤大学 11.05.00 3年ぶり6度目の優勝 8区・深津
早稲田大学 11.07.29 3区・竹澤、5区・駒野、6区・加藤
中央学院大学 11.11.05 9区・篠藤(区間新) 
関東学連選抜 11.12.15
亜細亜大学 11.14.10
山梨学院大学 11.15.00 2区・モグス(区間新)
中央大学 11.16.32
帝京大学 11.16.48
日本大学 11.16.52
10 東洋大学 11.17.12 ※4位の関東学連選抜を除く9校がシード権獲得
11 城西大学 11.20.19 1区・佐藤、10区・永岩
12 日本体育大学 11.20.30
13 国士舘大学 11.23.43 4区・阿宗
14 専修大学 11.25.37
15 神奈川大学 11.27.22
16 法政大学 11.28.06
17 東京農業大学 11.30.58
東海大学 記録なし 10区途中棄権 7区・佐藤(区間新)
大東文化大学 記録なし 9区途中棄権
順天堂大学 記録なし 5区途中棄権
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