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【レースを振り返って(管理人の私的戦評・総括)】 79回目の出場となった第97回箱根駅伝が終わった。コロナ禍の真っただ中の駅伝シーズンではあるが、11年連続で途切れた3位以内という最低限の位置を取り戻すため、一人ひとりが役割を全うし、全員で新たな鉄紺の歴史を刻む思いで襷をつなぎきり大手町に帰ってきた。往路では、トップの創価大と2分14秒差の2位となり総合優勝も射程圏内ではあったが、復路を区間上位でつないだいた他校の前に力及ばず。しかし、来季に向けては課題と収穫がはっきりと見える化できた価値ある総合3位であったと思う。 箱根初出場の1区・児玉選手、2区・松山選手は、怯むことなく冷静にレースの流れの中で持てる力を存分に発揮した。3区・前田選手はトップとの差を広げられたものの、流れを切らすことなく往路の走りを経験した。4区・吉川選手は、1年次の区間2位の走りには1分以上及ばなかったが、鉄紺の主力として4年連続の箱根路を駆け抜けた。5区・宮下選手は、走力を高めて2度目の山に挑み、2年連続の区間賞・区間新を目指したが、トップが見えない展開の中で3チームを抜き去り鉄紺東洋を2位に押し上げたものの、終盤に失速し区間3位で2度目の山を終えた。来季は最上級生となり、さらに強くなって区間新を叩き出して往路優勝のテープを切ることを期待したい。 6区・九嶋選手は1年生の中で「13分台・28分台」に迫る躍進を見せた期待の選手であり、今回の経験は来季のさらなる成長の糧になるはずである。7区・西山駅伝主将は、3年生以降の駅伝レースでは結果は出なかったが、最終学年は大森主将とともにチームをまとめ上げ、今回の総合3位につながった。8区・野口選手は一般入試から入部し4年間で着々と力を付け、最初で最後の三大駅伝の箱根で区間歴代5位となる激走は素晴らしかった。9区・小田選手も、三大駅伝初にして最後の箱根で4年生らしい安定した走りで区間7位タイの好走。たゆまぬ努力で4年生にして最後に花を咲かせる走りも鉄紺の伝統である。10区・清野選手は、来季の主力となる期待の選手であり、青学大にかわされ4位に後退するも再び抜き返し、総合3位を死守した粘りは見事。来季の三大駅伝では前半区間での走りを見てみたい。 総合では3位以内を果たしたものの、区間賞の獲得がゼロに終わり第85回大会から続いていた連続区間賞獲得が12大会連続でストップするなど、勝ち切る強さが無かったことが優勝した駒大や創価大との差ではなかったかと考える。復路優勝した青学大、主要区間で区間賞を獲得した東海大、帝京大など、来季もレベルの高いレースとなる。箱根V奪回、三大駅伝“3冠”を達成するために必要なものは何か、新チームの主将らが決まり、酒井監督がどんなチームに仕上げていくのか、コロナに負けない強い鉄紺東洋の始動が楽しみである。 |
2021(R3)年1月2日(往路)・3日(復路) 東京・読売新聞社前〜箱根・芦ノ湖(217.1km) |
総合3位(往路2位・復路9位) 通算記録 11時間00分56秒〔トップ駒大との差 4分52秒〕 2年ぶり3位以内復帰の16年連続シード確保! |
往路区間 | 1区 大手町〜鶴見 <21.3km> |
2区 鶴見〜戸塚 <23.1km> |
3区 戸塚〜平塚 <21.4km> |
4区 平塚〜小田原 <20.9km> |
5区 小田原〜箱根町 <20.8km> |
往路成績 107.5km |
氏名・学年 | 児玉悠輔・2 | 松山和希・1 | 前田義弘・2 | 吉川洋次・4 | 宮下隼人・3 | |
出身高校 | 東北 | 学法石川 | 東洋大牛久 | 那須拓陽 | 富士河口湖 | |
区間記録 | 1.03.24 | 1.07.15 | 1.03.55 | 1.03.39 | 1.12.09 | |
区間順位 | 9位 | 4位 | 8位 | 6位 | 3位 | |
往路通算 | 1.03.24 | 2.10.39 | 3.14.34 | 4.18.13 | 5.30.22 | 5.30.22 |
往路順位 | 9位 | 5位 | 5位 | 5位 | 2位 | 2位 |
東洋記録 | 田口雅也 (90・2014) 1.01.46 |
相澤 晃 (96・2020) 1.05.57 |
設楽悠太 (90・2014) 1.02.13 |
相澤 晃 (95・2019) 1.00.54 |
宮下隼人 (96・2020) 1.10.25 |
(95・2019) 5.26.31 |
区間記録 |
佐藤悠基 (東海大) 1.01.06 |
ヴィンセント (東国大) 1.05.49 |
ヴィンセント (東国大) 59.25 |
吉田祐也 (青学大) 1.00.30 |
宮下隼人 (東洋大) 1.10.25 |
青学大 (96・2020) 5.21.16 |
復路区間 | 6区 箱根町〜小田原 <20.8km> |
7区 小田原〜平塚 <21.3km> |
8区 平塚〜戸塚 <21.4km> |
9区 戸塚〜鶴見 <23.1km> |
10区 鶴見〜大手町 <23.0km> |
復路成績 109.6km |
氏名・学年 | 九嶋恵舜・1 | 西山和弥・4 | 野口英希・4 | 小田太賀・4 | 清野太雅・2 | |
出身高校 | 小林 | 東農大二 | 松山 | 浜松商業 | 喜多方 | |
区間記録 | 1.00.05 | 1.04.54 | 1.04.15 | 1.10.08 | 1.11.12 | |
区間順位 | 14位 | 12位 | 2位 | 7位 | 9位 | |
復路通算 | 1.00.05 | 2.04.59 | 3.09.14 | 4.19.22 | 5.30.34 | 5.30.34 |
復路順位 | 14位 | 14位 | 9位 | 8位 | 9位 | 9位 |
通算記録 | 6.30.27 | 7.35.21 | 8.39.36 | 9.49.44 | 11.00.56 | 11.00.56 |
通算順位 | 4位 | 4位 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 |
東洋記録 | 今西駿介 (96・2020) 57.34 |
設楽悠太 (88・2012) 1.02.32 |
大津顕杜 (88・2012) 1.04.12 |
上村和生 (90・2014) 1.09.24 |
大津顕杜 (90・2014) 1.09.08 |
(96・2020) 5.29.56 |
区間記録 |
館澤亨次 (東海大) 57.17 |
阿部弘輝 (明大) 1.01.40 |
小松陽平 (東海大) 1.03.49 |
篠藤 淳 (中学大) 1.08.01 |
嶋津雄大 (創価大) 1.08.40 |
東海大 (96・2020) 5.23.47 |
※今大会は区間賞が無かったため 第85回大会以来続いていた連続区間賞獲得が12大会連続でストップ ※2区・松山選手の区間記録は箱根駅伝史上1年生歴代2位記録にして鉄紺東洋2区初出走の最高記録! ※8区・野口選手は鉄紺記録に迫る8区歴代2位記録で区間2位! |
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第97回東京箱根間往復大学駅伝競走の結果 |
順位 | 大学名 | 総合タイム | 備考(区間賞獲得者) |
1 | 駒澤大学 | 10.56.04 | 6区・花崎、10区・石川 |
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2 | 創価大学 | 10.56.56 | 9区・石津 |
3 | 東洋大学 | 11.00.56 | |
4 | 青山学院大学 | 11.01.16 | |
5 | 東海大学 | 11.02.44 | 3区・石原 |
6 | 早稲田大学 | 11.03.59 | |
7 | 順天堂大学 | 11.04.03 | |
8 | 帝京大学 | 11.04.08 | 5区・細谷 |
9 | 國學院大學 | 11.04.22 | |
10 | 東京国際大学 | 11.05.49 | 2区・ヴィンセント、7区・佐伯 |
※以上10校が来年のシード権を獲得 | |||
11 | 明治大学 | 11.06.15 | 8区・大保 |
12 | 中央大学 | 11.07.56 | |
13 | 神奈川大学 | 11.08.55 | |
14 | 日本体育大学 | 11.10.24 | |
15 | 拓殖大学 | 11.10.47 | |
16 | 城西大学 | 11.11.20 | |
17 | 法政大学 | 11.13.30 | 1区・鎌田 |
18 | 国士舘大学 | 11.14.07 | |
19 | 山梨学院大学 | 11.17.36 | 4区・オニエゴ |
20 | 専修大学 | 11.28.26 | |
― | 関東学生連合 | (11.18.10) | ※オープン参加のため参考記録 |
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