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【レースを振り返って(管理人の私的戦評・総括)】 “その一秒をけずりだせ”をテーマに臨んだ駅伝シーズン最終戦の箱根で、昨季から続く「2位」の壁を打ち破る心意気の襷リレーにより、鉄紺東洋は往路・復路を制しての完全優勝を成し遂げた。 大学三大駅伝では、昨季は“オール2位”、そして今季も出雲・全日本でも2位となり、5大会連続の「2位」は素晴らしい成績ではあるが、「優勝」を狙うチームにとって勝ちきれない不完全燃焼さが残った。 しかし、今回の箱根では、戦前の予想では日体大の連覇か、駒大の3冠達成が本命視される中、設楽啓主将を中心にチームを立て直し、「全員駅伝」で2年ぶりに鉄紺を輝かせた酒井監督の手腕は素晴らしかった。 往路では、3区の設楽悠副将でトップに立つとそのまま首位をキープし、一時2位・駒大に20秒差まで詰め寄られるも5区の設楽啓選手の快走により59秒差をつけ2年ぶり5度目の往路優勝。復路も6区の日下選手以降、“1秒”をけずりだす心意気の走りで秒差を積み上げて独走し、10区アンカー大津選手がフィニッシュしたときには2位・駒大に4分34秒もの大差をつけ、復路新記録も付いた圧勝で4度目の総合優勝を果たした。 選手たちは、最後の箱根に臨むにあたって勝つために必要な「何か」についてチーム全体で話し合ったという。鉄紺史上最強の設楽兄弟であっても、二人だけでは箱根で勝つことはできない。「誰か頼み」ではなく、一人ひとりができることをやり、中でも4年生が率先して行動することにより、全員の意識が収斂し、チームの結束を生んだのだろう。 今回の箱根駅伝は鉄紺東洋にとって72回目の出場であり、池中康雄さんたちの初出場以来、今回を含め72通りのチームカラーで箱根路に挑んできた。5年前、永い苦闘の歴史の末に初優勝を経験し、常勝チームへの階段を上りはじめるにつれ、メンバーに入れなかった選手もスタッフとして積極的にサポートに回りチームを支えるという“心意気”、“全員駅伝”の素晴らしい「鉄紺スタイル」がここにきて完成したのではないかと思う。 今回の圧勝におごることなく、良かったことは自信に、悪かったことは経験として、鉄紺東洋が真の常勝チームとして“箱根連覇”、“3冠”を成し遂げるためにはこの「鉄紺スタイル」を良き伝統として受け継いでいくことが不可欠だ。他大学も「打倒東洋」で挑んでくるので、チームとしてさらなる進化も求められる。そのためには、日々の生活における選手一人ひとりの“心意気”、恵まれた環境の中で練習に打ち込めることへの“感謝”の気持ちが大切である。そして、学生である以上、学業と競技の両立に努力することが前提となることはいうまでもない。 我々鉄紺ファンにとっても、シーズン中の鉄紺東洋の活躍に日々勇気をもらっており、その最大のステージが箱根駅伝である。 これからも、高みに向かって努力し続ける鉄紺東洋を「輝け鉄紺!」は鉄紺ファンとともに応援していく。 |
2014(H26)年1月2日(往路)・3日(復路) 東京・読売新聞社前〜箱根・芦ノ湖(217.9km) |
総合成績 優勝(往路優勝・復路優勝)(通算記録 10時間52分51秒) (復路新記録の独走で2年ぶり4度目の総合X!) |
往路区間 | 1区 大手町〜鶴見 <21.4km> |
2区 鶴見〜戸塚 <23.2km> |
3区 戸塚〜平塚 <21.5km> |
4区 平塚〜小田原 <18.5km> |
5区 小田原〜芦ノ湖 <23.4km> |
往路成績 108.0km |
氏名・学年 | 田口雅也・3 | 服部勇馬・2 | 設楽悠太・4 | 今井憲久・3 | 設楽啓太・4 | |
出身高校 | 日章学園 | 仙台育英 | 武蔵越生 | 学法石川 | 武蔵越生 | |
区間記録 | ☆1.01.46 | 1.08.43 | ☆1.02.13 | 55.15 | 1.19.16 | |
区間順位 | 3位 | 3位 | 1位 | 3位 | 1位 | |
往路通算 | 1.01.46 | 2.10.29 | 3.12.42 | 4.07.57 | 5.27.13 | 5.27.13 |
往路順位 | 3位 | 2位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 |
東洋記録 | 田口雅也 (90・2014) 1.01.46 |
設楽啓太 (88・2012) 1.08.04 |
設楽悠太 (90・2014) 1.02.13 |
田口雅也 (88・2012) 54.45 |
柏原竜二 (88・2012) 1.16.39 |
(88・2012) 5.24.45 |
区間記録 |
佐藤悠基 (東海大) 1.01.06 |
モグス (山梨学大) 1.06.04 |
コスマス (山梨学大) 1.01.38 |
西村知修 (帝京大) 54.34 |
柏原竜二 (東洋大) 1.16.39 |
東洋大 (88・2012) 5.24.45 |
復路区間 | 6区 芦ノ湖〜小田原 <20.8km> |
7区 小田原〜平塚 <21.3km> |
8区 平塚〜戸塚 <21.5km> |
9区 戸塚〜鶴見 <23.2km> |
10区 鶴見〜大手町 <23.1km> |
復路成績 109.9km |
氏名・学年 | 日下佳祐・4 | 服部弾馬・1 | 久 龍・3 | 上村和生・2 | 大津顕杜・4 | |
出身高校 | 小高工業 | 豊川 | 那須拓陽 | 美馬商業 | 千原台 | |
区間記録 | ☆59.04 | 1.03.27 | 1.04.35 | ☆1.09.24 | ☆1.09.08 | |
区間順位 | 4位 | 1位 | 1位 | 4位 | 1位 | |
復路通算 | 59.04 | 2.02.31 | 3.07.06 | 4.16.30 | 5.25.38 | 5.25.38 |
復路順位 | 4位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 |
通算記録 | 6.26.17 | 7.29.44 | 8.34.19 | 9.43.43 | 10.52.51 | 10.52.51 |
通算順位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 |
東洋記録 | 日下佳祐 (90・2014) 59.04 |
設楽悠太 (88・2012) 1.02.32 |
大津顕杜 (88・2012) 1.04.12 |
上村和生 (90・2014) 1.09.24 |
大津顕杜 (90・2014) 1.09.08 |
(90・2014) 5.25.38 |
区間記録 |
千葉健太 (駒大) 58.11 |
設楽悠太 (東洋大) 1.02.32 |
古田哲弘 (山梨学大) 1.04.05 |
篠藤 淳 (中学大) 1.08.01 |
松瀬元太 (順大) 1.08.59 |
東洋大 (90・2014) 5.25.38 |
※☆印の1区・田口、3区・設楽悠、6区・日下、9区・上村、10区・大津選手が 東洋大学区間記録を更新! |
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第90回東京箱根間往復大学駅伝競走の結果 |
順位 | 大学名 | 総合タイム | 備考(区間賞獲得者) |
1 | 東洋大学 | 10.52.51 | ※2 年ぶり4度目の総合優勝! 3区・設楽悠、5区・設楽啓、7区・服部弾、8区・久、10区・大津 |
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2 | 駒澤大学 | 10.57.25 | 4区・中谷 |
3 | 日本体育大学 | 11.03.51 | 1区・山中、9区・矢野 |
4 | 早稲田大学 | 11.04.17 | 2区・高田 |
5 | 青山学院大学 | 11.08.53 | |
6 | 明治大学 | 11.10.09 | 6区・広瀬 |
7 | 日本大学 | 11.12.52 | |
8 | 帝京大学 | 11.13.03 | |
9 | 拓殖大学 | 11.13.06 | |
10 | 大東文化大学 | 11.14.43 | ※以上10校が来年のシード権を獲得 |
11 | 法政大学 | 11.15.33 | |
12 | 中央学院大学 | 11.15.40 | |
13 | 東海大学 | 11.17.52 | |
14 | 東京農業大学 | 11.18.02 | |
15 | 中央大学 | 11.18.43 | |
16 | 順天堂大学 | 11.19.03 | |
17 | 國學院大學 | 11.20.44 | |
18 | 神奈川大学 | 11.23.47 | |
19 | 城西大学 | 11.25.42 | |
20 | 上武大学 | 11.25.56 | |
21 | 専修大学 | 11.28.39 | |
22 | 国士舘大学 | 11.38.35 | |
― | 山梨学院大学 | 記録なし | ※2区途中棄権 |
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