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【レースを振り返って(管理人の私的戦評・総括)】 大学三大駅伝“3冠”、すなわち「出雲連覇」、「全日本初制覇」、「箱根連覇」を掲げて迎えた今季、終わってみれば出雲は完敗の2位、全日本は惜敗の2位、箱根も完敗の2位。三大駅伝の“オール2位”、言い換えて“準3冠”の達成は、2005年から2006年にかけての日大に次いで2校目である。 結果だけを見れば“準3冠”は健闘の指標であるが、今季の鉄紺東洋の場合、出雲では一度も先頭に立つことなく優勝した青学大と1分29秒差の2位、全日本では8区途中で駒大に首位を奪われ49秒差の2位、そして今回の箱根では5区で日体大に逆転され、復路でも6区以外ではすべての区間で日体大に負けて4分54秒もの大差をつけられての2位であった。 今季の駅伝テーマは“闘争心をとき放て”であった。出雲、全日本の敗戦をなぜ「箱根」で活かすことができなかったのか、チームとして心のどこかに「なんとかなる」という油断はなかったのか、体調管理に問題がなかったのか、「勝つ」ために選ばれたはずの選手が、「走る」ために選ばれたという意識に変わってしまったのか・・・・。 前回大会では、「21秒」の悔しさが歴史的大勝利につながった。今大会の日体大の強さには、64回連続してつないできた伝統と栄光の襷を切らしてしまった責任、過去最低順位の屈辱を重く受け止め、様々な改革に取り組んできた成果があったという。雪辱に燃える闘争心をとき放つ走りは、日体大のほうが鉄紺東洋を上回っていたのかもしれない。 どの大学も毎年主力が卒業してチーム力は変化していくが、日体大は今回の主力選手の大半が来季も残る。鉄紺東洋も危機感をもって臨まなければ、再び無冠に終わることになる。 来季こそ必ず“3冠”を達成するために、選手一人ひとりが目標に向けて今まで以上に高い意識を持ち、4年生が中心となって団結力を高めてシーズンを通じて頑張ってほしい。 “3冠”は、今季三大駅伝を走った経験者だけのレベルアップだけでは成し得ない。今季走れなかった選手たちの奮起があってこそ、強い鉄紺東洋になる。 チャンスは全員にあるので、「感謝」と「心意気」を胸に、チーム一丸となって高みをめざしてほしい。 勝ち続けることは難しい。より強くなるために、負けることも必要だ。負けたとき、何に気付き、どう変わるか。悔しいその気持ちをどれだけ強く、永く持続させられるかだ。ある偉大な人物のスピーチの中にあった「Stay Hungry」という言葉、「ハングリーであれ」と訳されるそうだが、そのハングリーな気持ち、スポーツで解釈すると「勝ちに行く強い気持ち」が大切だと思う。 実力があって入部してきた鉄紺東洋の選手たちが、ハングリーな気持ち(勝ちに行く強い気持ち)で日々の練習に打ち込めば、必ずレースでも結果となってあらわれるだろう。 「輝け鉄紺!」は、これからも鉄紺ファンとともに選手たちを応援し続ける。 |
2013(H25)年1月2日(往路)・3日(復路) 東京・読売新聞社前〜箱根・芦ノ湖(217.9km) |
総合成績 2位(往路3位・復路4位)(通算記録 11時間18分20秒) (4年間続いた「優勝」の文字が途切れた悔しい総合2位) |
往路区間 | 1区 大手町〜鶴見 <21.4km> |
2区 鶴見〜戸塚 <23.2km> |
3区 戸塚〜平塚 <21.5km> |
4区 平塚〜小田原 <18.5km> |
5区 小田原〜芦ノ湖 <23.4km> |
往路成績 108.0km |
氏名・学年 | 田口雅也・2 | 設楽啓太・3 | 設楽悠太・3 | 淀川弦太・2 | 定方俊樹・3 | |
出身高校 | 日章学園 | 武蔵越生 | 武蔵越生 | 秋田中央 | 川棚 | |
区間記録 | 1.03.32 | 1.10.29 | 1.04.36 | 59.14 | 1.25.03 | |
区間順位 | 1位 | 3位 | 1位 | 11位 | 10位 | |
往路通算 | 1.03.32 | 2.14.01 | 3.18.37 | 4.17.51 | 5.42.54 | 5.42.54 |
往路順位 | 1位 | 2位 | 1位 | 1位 | 3位 | 3位 |
東洋記録 | 宇野博之 (88・2012) 1.02.34 |
設楽啓太 (88・2012) 1.08.04 |
山本憲二 (88・2012) 1.02.43 |
田口雅也 (88・2012) 54.45 |
柏原竜二 (88・2012) 1.16.39 |
(88・2012) 5.24.45 |
区間記録 |
佐藤悠基 (東海大) 1.01.06 |
モグス (山梨学大) 1.06.04 |
コスマス (山梨学大) 1.01.38 |
西村知修 (帝京大) 54.34 |
柏原竜二 (東洋大) 1.16.39 |
東洋大 (88・2012) 5.24.45 |
復路区間 | 6区 芦ノ湖〜小田原 <20.8km> |
7区 小田原〜平塚 <21.3km> |
8区 平塚〜戸塚 <21.5km> |
9区 戸塚〜鶴見 <23.2km> |
10区 鶴見〜大手町 <23.1km> |
復路成績 109.9km |
氏名・学年 | 市川孝徳・4 | 久 龍・2 | 大津顕杜・3 | 服部勇馬・1 | 冨岡 司・4 | |
出身高校 | 高知工業 | 那須拓陽 | 千原台 | 仙台育英 | 大曲工業 | |
区間記録 | 59.16 | 1.05.22 | 1.07.24 | 1.11.02 | 1.12.22 | |
区間順位 | 4位 | 4位 | 7位 | 3位 | 7位 | |
復路通算 | 59.16 | 2.04.38 | 3.12.02 | 4.23.04 | 5.35.26 | 5.35.26 |
復路順位 | 4位 | 4位 | 4位 | 3位 | 4位 | 4位 |
通算記録 | 6.42.10 | 7.47.32 | 8.54.56 | 10.05.58 | 11.18.20 | 11.18.20 |
通算順位 | 2位 | 2位 | 2位 | 2位 | 2位 | 2位 |
東洋記録 | 市川孝徳 (88・2012) 59.16 |
設楽悠太 (88・2012) 1.02.32 |
大津顕杜 (88・2012) 1.04.12 |
田中貴章 (87・2011) 1.09.46 |
山本憲二 (87・2011) 1.09.36 |
(88・2012) 5.26.51 |
区間記録 |
千葉健太 (駒大) 58.11 |
設楽悠太 (東洋大) 1.02.32 |
古田哲弘 (山梨学大) 1.04.05 |
篠藤 淳 (中学大) 1.08.01 |
松瀬元太 (順大) 1.08.59 |
東洋大 (88・2012) 5.26.51 |
第89回東京箱根間往復大学駅伝競走の結果 |
順位 | 大学名 | 総合タイム | 備考(区間賞獲得者) |
1 | 日本体育大学 | 11.13.26 | ※30年ぶり10度目の総合優勝 5区・服部 |
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2 | 東洋大学 | 11.18.20 | 1区・田口、3区・設楽悠 |
3 | 駒澤大学 | 11.19.23 | 6区・千葉、9区・上野、10区・後藤田 |
4 | 帝京大学 | 11.21.39 | |
5 | 早稲田大学 | 11.21.39 | |
6 | 順天堂大学 | 11.24.43 | 4区・田中 |
7 | 明治大学 | 11.25.14 | |
8 | 青山学院大学 | 11.25.59 | 8区・高橋 |
9 | 法政大学 | 11.26.40 | |
10 | 中央学院大学 | 11.27.34 | ※以上10校が来年のシード権を獲得 |
11 | 山梨学院大学 | 11.28.24 | |
12 | 大東文化大学 | 11.30.46 | |
13 | 関東学連選抜 | 11.31.50 | |
14 | 國學院大學 | 11.33.28 | |
15 | 日本大学 | 11.35.23 | 2区・ベンジャミン |
16 | 神奈川大学 | 11.37.36 | 7区・我那覇 |
17 | 東京農業大学 | 11.39.13 | |
18 | 上武大学 | 11.42.44 | |
― | 城西大学 | 記録なし | ※5区途中棄権 |
― | 中央大学 | 記録なし | ※5区途中棄権 |
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