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【レースを振り返って(管理人の私的戦評・総括)】 「謙虚さをもって総力戦で箱根駅伝に臨む」と酒井監督が大会前に語っておられたように、今回も鉄紺東洋の選手たちは“感謝”と“心意気”を鉄紺の襷に込め、釜石主将を中心とする部員全員の想いを乗せて217.9kmの箱根路を颯爽と走り切った。そして、昨年に続きトップで歓喜の大手町のフィニッシュテープをきった。「輝け鉄紺!」の願いが今年も叶って「輝いた」瞬間であった。 昨年、初出場から77年の時を経てようやくたどり着いた「箱根」の頂点は、それまでの66回出場の歴史と伝統の積み重ねがあったからこそ成し得たものである。鉄紺の襷が輝きを放つまでに長い年月を要したが、それは決して回り道ではなく、池中康雄さん以来、多くの鉄紺ランナーたちが一人ずつたしかな礎、いわば「鉄紺スタイル」を築きあげてきた「時間」である。派手さは無くとも着実に継走するその「鉄紺スタイル」は今年の箱根駅伝でも随所に見られた。柏原竜二という鉄紺史上最強の大砲だけでは決して勝てるものではなく、往路・復路の10人の「走力」と全部員の「総力」があってはじめて2連覇という金字塔を打ち立てることができたのだと思う。 もちろん、川嶋前監督から酒井監督に引き継がれた「鉄紺スタイル」もある。「基本の徹底」、「学業と陸上競技との両立」は、学生スポーツを通じて人間形成を図る上で欠くことのできないキーワードである。そのことを着実に実践してきた結果が今回の2連覇につながったことも疑う余地はない。「勝つために何をするか」ではなく、学生として「当たり前のことを確実にやる」ことによって、自ずと勝つために必要なことが見えてきて強くなる。そのような環境の中で選手たちがお互いに切磋琢磨すれば、チーム力が向上することになるだろう。箱根連覇を成し遂げたとはいえ、今の鉄紺東洋はもっと強くなる発展途上のチームだと思う。あせらず、たゆまず、さらなる高みをめざし、また1から第87回箱根駅伝に向けて強い鉄紺東洋をつくり上げてほしい、「感謝」と「心意気」を新チームでも合言葉にしながら。 |
H22・2010年1月2日(往路)・3日(復路) 東京・読売新聞社前〜箱根・芦ノ湖(217.9km) |
総合成績 優勝(往路優勝・復路2位)(通算記録 11時間10分13秒) 2年連続総合優勝!(史上6校目の初優勝からの2連覇達成!) |
往路区間 | 1区 大手町〜鶴見 <21.4km> |
2区 鶴見〜戸塚 <23.2km> |
3区 戸塚〜平塚 <21.5km> |
4区 平塚〜小田原 <18.5km> |
5区 小田原〜芦ノ湖 <23.4km> |
往路成績 108.0km |
氏名・学年 | 宇野博之・2 | 大津翔吾・3 | 渡邊公志・1 | 世古浩基・4 | 柏原竜二・2 | |
出身高校 | 武蔵越生 | 東農大三 | 白鴎大足利 | 相可 | いわき総合 | |
区間記録 | ☆1.03.02 | 1.09.49 | 1.04.49 | 57.14 | ☆1.17.08 | |
区間順位 | 5位 | 10位 | 10位 | 4位 | 1位 | |
往路通算 | 1.03.02 | 2.12.51 | 3.17.40 | 4.14.54 | 5.32.02 | 5.32.02 |
往路順位 | 5位 | 7位 | 9位 | 7位 | 1位 | 1位 |
東洋記録 | 宇野博之 (86・2010) 1.03.02 |
黒ア拓克 (83・2007) 1.08.09 |
大西智也 (85・2009) 1.03.21 |
飛坂篤恭 (83・2007) 56.00 |
柏原竜二 (86・2010) 1.17.08 |
(86・2010) 5.32.02 |
区間記録 |
佐藤悠基 (東海大) 1.01.06 |
モグス (山梨学大) 1.06.04 |
竹澤健介 (早大) 1.01.40 |
三田裕介 (早大) 55.04 |
柏原竜二 (東洋大) 1.17.08 |
山梨学大 (79・2003) 5.31.06 |
復路区間 | 6区 芦ノ湖〜小田原 <20.8km> |
7区 小田原〜平塚 <21.3km> |
8区 平塚〜戸塚 <21.5km> |
9区 戸塚〜鶴見 <23.2km> |
10区 鶴見〜大手町 <23.1km> |
復路成績 109.9km |
氏名・学年 | 市川孝徳・1 | 田中貴章・2 | 千葉 優・3 | 工藤正也・4 | 高見 諒・3 | |
出身高校 | 高知工業 | 稲生 | 盛岡南 | 青森山田 | 佐野日大 | |
区間記録 | 1.00.55 | ☆1.04.56 | 1.06.56 | 1.12.18 | 1.13.06 | |
区間順位 | 9位 | 1位 | 2位 | 10位 | 7位 | |
復路通算 | 1.00.55 | 2.05.51 | 3.12.47 | 4.25.05 | 5.38.11 | 5.38.11 |
復路順位 | 9位 | 2位 | 2位 | 2位 | 2位 | 2位 |
通算記録 | 6.32.57 | 7.37.53 | 8.44.49 | 9.57.07 | 11.10.13 | 11.10.13 |
通算順位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 |
東洋記録 | 末上哲平 (82・2006) 59.40 |
田中貴章 (86・2010) 1.04.56 |
北島寿典 (83・2007) 1.06.28 |
鈴木北斗 (81・2005) 1.10.08 |
鈴木北斗 (80・2004) 1.10.42 |
(85・2009) 5.35.50 |
区間記録 |
金子宣隆 (大東大) 58.21 |
佐藤悠基 (東海大) 1.02.35 |
古田哲弘 (山梨学大) 1.04.05 |
篠藤 淳 (中学大) 1.08.01 |
松瀬元太 (順大) 1.08.59 |
駒大 (78・2002) 5.28.47 |
※1区の宇野・5区の柏原(区間新)・7区の田中選手が東洋大学区間記録を更新! |
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第86回東京箱根間往復大学駅伝競走の結果 |
順位 | 大学名 | 総合タイム | 備考 ※区間賞獲得者 |
1 | 東洋大学 | 11.10.13 | 2年連続総合優勝! 5区・柏原(区間新)、7区・田中 |
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2 | 駒澤大学 | 11.13.59 | 6区・千葉、9区・高林 |
3 | 山梨学院大学 | 11.15.46 | |
4 | 中央大学 | 11.16.00 | |
5 | 東京農業大学 | 11.16.42 | |
6 | 城西大学 | 11.17.53 | |
7 | 早稲田大学 | 11.20.04 | |
8 | 青山学院大学 | 11.21.25 | |
9 | 日本体育大学 | 11.21.45 | 3区・野口 |
10 | 明治大学 | 11.21.57 | 1区・北條、4区・安田 ※以上10校がシード権獲得 |
11 | 帝京大学 | 11.24.52 | |
12 | 東海大学 | 11.25.46 | |
13 | 中央学院大学 | 11.26.41 | 8区・木之下 |
14 | 上武大学 | 11.28.14 | 10区・福島 |
15 | 日本大学 | 11.28.48 | 2区・ダニエル |
16 | 関東学連選抜 | 11.29.37 | |
17 | 専修大学 | 11.29.51 | |
18 | 大東文化大学 | 11.32.53 | |
19 | 法政大学 | 11.33.22 | |
20 | 亜細亜大学 | 11.41.07 |
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