“鉄紺”レース速報(箱根駅伝版・往路)

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鉄紺東洋、感謝と心意気で掴んだ悲願の往路初優勝!!
【往路を振り返って(管理人の私的戦評)】
  1区はスタート直後からスローペースで進んだ集団の中で、若松選手がボジションを変えながらの展開にスパートの時期をうかがっているように見えたが、終盤に来て集団から離されるもトップに18秒差の8位に踏みとどまり鶴見中継所に。
  2区の山本選手は、前方を追撃できる絶好の位置で襷を受けるも、最後の箱根で見せ場を作れずに終わり残念な走りでした。しかし、このまま終わる山本選手ではないので、この悔しさを次のステージに活かしてほしいと思います。
  3区の大西智選手は、鉄紺史上43人目となる4年連続箱根駅伝出場を果たし、トップ追撃への流れを立て直す実力の走りで5人を抜き去り、箱根ラストランを東洋記録更新で締めくくりました。この時点でトップ山梨学院大との差は3分33秒。
  4区は柏原選手と双璧をなす1年生のスピードランナー宇野選手。9位で襷を受け取るも一時は3位集団に追いつき先頭を走る強気な走りに、大器を片鱗を感じました。終盤に失速するも区間9位は立派、将来が楽しみなランナーです。小田原中継所でのトップ早大との差は4分58秒。
  そして5区の山上りは今や学生長距離界期待のルーキー柏原選手。戦前の過熱報道と有言実行によるプレッシャーを微塵も感じさせず、スタート直後から持ち味の積極果敢な攻めの走りで快調に飛ばす。トップまでおよそ5分のビハインドがある中、19歳の鉄紺ランナーが他校の選手を次々に抜き去る見慣れない光景に鳥肌が立ちつつも、「もしかしたら」との予感が頭をよぎりはじめる。前を行く日体大をかわして3位に浮上した瞬間、これは往路優勝が現実に起こるのではと今度は胸が熱くなる。鉄紺東洋ファンのみならず、きっとテレビ中継を見ている箱根駅伝ファンの多くの方々も、これから目の前で起こるかもしれない大逆転劇の瞬間を期待してるのではないかと思ってしまうほど、この19歳の鉄紺ランナーはとてつもないことをやってのけようとしていた。2位の山梨学院大を捉え、ついにトップの早大をかわした瞬間、思わず快哉を叫んだ。かつて第80回大会の2区で三行選手が8人を抜いてトップに立ったとき以来の感激であった。その後、早大・三輪選手に再三粘られるも、昨年の関東インカレで駒大の3選手に競り勝った最後の勝負強さを目の当たりにしていたので、柏原選手のラストスパートを信じていた。そして、鉄紺東洋の伝統に新たな歴史を刻むべく、初の往路優勝のゴールを柏原選手がガッツポーズで駆け抜けた瞬間、涙が出た。「輝け鉄紺!」を開設し、陸上競技部を応援してきて本当に良かったと心から思えた瞬間だった。
  今日の歴史的な往路優勝は決して「奇跡」ではなく、「感謝」と「心意気」を胸に走った5人の気持ちと鉄紺チーム全員の気持ちが一つになり、箱根の「山」に向けて柏原選手という最大のベクトルが加わった結果成しえた初優勝であると思う。
  鉄紺東洋にとって今回のキーワードは「感謝」。多くの人に支えられて箱根路を走れる喜びを感じ、沿道の方々からの温かい声援に感謝しながら走ること、それが第一だと思います。
  今日の結果だけに満足することなく、今日走った往路の5人と同じく、明日走る復路の5人も鉄紺の襷に「感謝」の気持ちを込め、「心意気」の走りをすれば結果は自ずとついてくるはずです。
 明日、私は大手町で応援します。歓喜のゴールをめざして「輝け鉄紺!」がんばれ東洋大学!
栄光の初タイトル往路初優勝! 東洋大学初の優勝!
やっと掴んだ鉄紺東洋、栄光の初タイトル往路優勝!(写真提供 東洋大学広報課)
◎第85回箱根駅伝・東洋大学成績《往路》
区間 氏名 学年 タイム 区間順位 往路順位 私的寸評
第1区 若松儀裕 4年 1.05.06 8位 8位 心意気でつないでくれました
第2区 山本浩之 4年 1.10.54 17位 14位 この悔しさをバネにランナーとして飛躍を!
第3区 大西智也 4年 ☆1.03.21 3位 9位 往路優勝へ反撃開始の立役者!東洋記録更新!
第4区 宇野博之 1年 56.45 9位 9位 大器の片鱗を見た
第5区 柏原竜二 1年 ☆1.17.18 1位
(区間新)
1位 有言実行、鉄紺史上最強ランナー!
往路成績 5.33.24 優勝 悲願の往路初優勝!(往路最高記録更新)
※タイムの前の☆は東洋大学区間新記録
※5区・柏原選手の区間新記録達成により、鉄紺東洋が箱根駅伝の区間記録保持者となったのは
 昭和58(1983)年・第59回大会の1区で区間賞を獲得した佐藤和也選手以来26年ぶりの快挙!
◎第85回箱根駅伝・往路成績
1位 東洋大学 5.33.24    悲願の往路初優勝!
2位 早稲田大学 5.33.46  1位とのタイム差22秒(以下、時差スタート)
3位 日本体育大学 5.35.07    〃    1分43秒
4位 中央学院大学 5.35.45    〃    2分21秒
5位 山梨学院大学 5.37.37    〃    4分13秒
6位 国士舘大学 5.38.02    〃    4分38秒
7位 明治大学 5.38.58    〃    5分34秒
8位 日本大学 5.38.58    〃    5分34秒
9位 大東文化大学 5.39.08    〃    5分44秒
10位 帝京大学 5.39.17    〃    5分53秒
11位 中央大学 5.39.52    〃    6分28秒
12位 東京農業大学 5.39.56    〃    6分32秒
13位 関東学連選抜 5.40.33    〃    7分09秒
14位 専修大学 5.41.15    〃    7分51秒
15位 駒澤大学 5.41.19    〃    7分55秒
16位 神奈川大学 5.41.32    〃    8分08秒
17位 拓殖大学 5.41.53    〃    8分29秒
18位 順天堂大学 5.42.05    〃    8分41秒
19位 亜細亜大学 5.42.53    〃    9分29秒
20位 上武大学 5.43.15    〃    9分51秒
21位 東海大学 5.43.19    〃    9分55秒
22位 青山学院大学 5.44.44    〃   11分20秒(以下、復路一斉スタート)
23位 城西大学 5.47.25    〃   14分01秒
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